ネイリストになるなら必須?ネイルの資格の種類まとめ

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ネイリストになるなら資格はほぼ必須

現在、プロのネイリスト(ネイルサロン勤務のネイリストなど)になるためには有資格者が歓迎されている状況です。
実際にネイルサロンの求人をチェックしてみてください。
応募資格の欄に「ジェルネイル技能検定とネイリスト技能検定の2級以上の方希望」「ネイルスクール卒業生希望」などの条件が入っている事が多いです。
ネイルサロンでプロのネイリストとして活躍したいなら、資格はほぼ必須の状況となっています。

もちろん資格がなくてもネイリストの仕事は出来ますが、ネイルの事が何も分からない場合はまず電話の受付やサロンの掃除、準備の手伝いなどネイルとは関係ない仕事を任される事が多く、ネイルの勉強もお店が終わってからと思うように進まない事も多いようです。

プロのネイリストとしてスムーズに活動したいのであれば、即戦力となる人材になる事。
つまりネイル施術に必要な資格を取得して就職するのが確実なのです。

資格の種類

ネイリスト関係の資格の中でも、特にプロのネイリストとして活動するために役立つ資格をピックアップしてみました。
資格取得を考えている方は参考にしてください。

JNECネイリスト技能検定

JNEC(公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター)はJNECが主催する民間資格で、すでに21年もの実績があり、受験者は延べ約80万人と有名な試験です。
1~3級までの受験級が設定されていますが、全ての級で実技と筆記試験が設定されており、両方に合格しなければなりません。

最下級は3級で「義務教育を修了した方であれば誰でも受験可能」とされています。
つまり高校生から受験出来るわけですね。受験のハードルが低く、基本的なネイルケアやネイルアートの技術や知識があれば合格出来るレベルです。

ところが2級になるとネイルケアはもちろん、チップ&ラップやリペア、ネイルアートに関する知識と技術を身につけた3級合格者が受験対象となります。
最上位級の1級ではイクステンションやミックスメディアアート(3Dアート+フラットアートなど)、チップオーバーレイ等高度な技術と知識を身につけておかなければ合格出来ません。さらに受験のためには2級に合格する必要があり、かなりハードルが上がります。

ネイルサロンでは2級以上の方(1級合格者であればなお良し)を積極的に募集しているため、最低でも2級以上の資格を取得しておきたいです。

JNAジェルネイル技能検定

今やネイルサロンで行われる施術の60%がジェルネイルとなっており、JNAジェルネイル技能検定にますます注目が集まっています。
すでに全国で10万人以上のネイリストが資格を取得しており、プロのネイリストになりたいなら必須の資格となっています。

ジェルネイル技能検定の受験級は初級・中級・上級となっており、ネイリスト技能検定とは受験級の表記の仕方に差があります。
また初級と中級では実技試験に加えて筆記試験があり、両方合格しないと合格証書が発行されません。(上級には筆記試験はありません)

最下級の初級ではネイルケアやジェルネイルを施術する基礎的知識や、技術を習得しているかどうかが試され(義務教育を終えている方なら誰でも受験可能)、中級になるとプロのネイリストとして必要な技能(ジェルカラーリングやジェルオフ、ジェル・グラデーション、ジェルイクステンションなど)や知識が身についているかどうかが試されます。
中級試験が受験出来るのは初級合格者のみです。

上級になるとジェルクリアスカルプチュアやジェルチップオーバーレイ+デザイン、ジェルチップオーバーレイ+フレンチルックなど、ジェルネイルのスペシャリストとして通用するだけの技術が身についているかが問われます。
ジェルネイル中級試験合格者のみ上級試験を受験可能となっています。

ネイルサロンではネイリスト技能検定と同じく、ジェルネイル技能検定合格以上の方が多く求められています。
最低でも中級は合格しておきたい所です。

ネイルサロン衛生管理士

ネイルサロンでの施術により、爪にカビが生えるなどのトラブルが発生しています。
これらトラブルはサロンの衛生状態をしっかり管理する事で予防できるもの。
そこで新設されたのがネイルサロン衛生管理士資格です。

18歳以上の方であれば受験可能で、ネイルサロンでの実務経験も問いません。
JNA認定校で理論講習や確認テストを行い、合格者に認定証やバッジが授与されます。
講習会自体は約4~5時間前後で終わり、実技試験はありません。

この資格があれば自宅サロン開業時に「当サロンでは衛生管理に万全を期しています」とPRが出来ますし、ネイルサロン就職時にも有利です。
特にネイルサロンで管理者を目指している方、自宅サロン開業を目指している方には必須の資格となります。

JNA認定講師資格試験

JNA認定講師になりたいなら避けては通れない試験です。
まずこの試験は誰でも受験出来るものではなく、

・【ジェルネイル技能検定試験上級】の資格を取得している
・ネイルサロン衛生管理士の資格を取得している
・受験当日に満20歳以上
・JNA認定校を卒業している
・ネイリストとしての実務経験を有する方

などいくつかの条件をクリアしなければなりません。

条件を満たしたネイリストだけが受験出来る特別な試験であり、合格率も約10~20%とかなりの狭き門です。
ただ合格すればJNA認定講師を名乗る事が出来ますし、生徒やスクールから信頼されやすくなり、お給料も月に4~5万円前後アップする可能性もあります。

ネイルスペシャリスト技能検定試験

NPO法人・インターナショナルネイルアソシエーション(I-NAIL-A)が認定する民間資格です。
ネイルスペシャリストとしての正しい技能や知識がどれくらい身についているかを確認する資格となっています。

学生や初心者を対象としたA級/SA級と、プロを対象としたPA/AA/AAA級の5段階に分かれており、どのグレードも実技と筆記の両方に合格しなければ合格証は交付されません。

受験会場は札幌・東京・名古屋・大阪・福岡・沖縄となっていますが、沖縄や名古屋は年に1回しか受験のチャンスがないので要注意です。
JNAジェルネイル技能検定やJNECネイリスト技能検定よりも知名度の面では劣ります。